ドナーの定着率について
移植の際、休止期にあるドナーも最大限生かすとのことですが、「定着率95%以上」というのは、その休止期のドナーも含めたものでしょうか?
また、休止期にあるドナーが成長期にあるドナーに比べ、定着率が低いとすれば、移植後に(移植した部分において)毛髪密度の高い時期と低い時期ができてしまうように思いますが、過去の手術例ではどうでしょうか?
分かりにくい質問かもしれませんが、よろしくお願いします。
lene
お返事
lene様へのお返事
お問い合わせ、ありがとうございます。
定着率は、一定面積に移植した毛髪の本数と、手術後の一定時期(たとえば1年後)に同じ面積に生えてきた移植毛の本数、との比較で計算されます。
移植時の休止期毛髪は、顕微鏡や肉眼で見えないこともありますが、休止期の時期によっては顕微鏡や肉眼で見えることもあります。
移植された毛髪が毛周期のどの時期にあるかは、定着率の計算とは関係ありません。
休止期も成長期も、正常の毛周期の一時期です。いずれの時期も、毛根の細胞は正常の状態です。ですから、毛周期の時期の違いは、移植される毛根の定着率とは関係ありません。休止期の毛根も、成長期の毛根も同じように良好に定着します。ですから、移植毛の毛周期の違いが原因で、移植範囲に仕上がりの密度のムラができることはありません。
医師 柳生
![自毛植毛2万件の紀尾井町クリニック [東京・大阪]](https://nhtjapan.fc0.me/wp-content/uploads/2023/07/7a4ef5b5682312e160c5633fbcc7286a6bc28ed89c74c9ccfa1b96f7adb3cef2.jpg)