ショックロスについて
ショックロスの程度が気になって踏み込めないでいます。
個人差があるので人によるという結論しかないのだと思いますが、
割合としてどの程度の人がどの程度のショックロスを受けているのか、難しいとは思いますが教えて頂けないでしょうか。
また、自毛がある部分にした場合、その周辺全てが抜け落ちるようなこともあるのでしょうか?
軽減するのに、ミノキシジル等が有効という話ですが、実際に効果はあるのでしょうか?
ひろ
お返事
ひろ様へのお返事
既存の髪が残っている場所に植毛した場合、手術や麻酔などの影響で、植毛範囲とその周囲で、既存の髪の一部の一時的な抜け毛が増えることを、通称、ショックロスといいます。
最近は植毛手術の技術もかなり進歩していますので、ショックロスもずいぶん軽度になってきている傾向があります。ほとんど気にならないで経過する方も多いですが、手術後一時的に抜け毛が増える方もおられます。手術を受けられる方によって個人差が大きく、事前の予測は困難です。手術時の工夫によってもだいぶ軽減できる可能性があります。
教科書的には、既存の髪の約10%前後ないし約15%程度の抜け毛が見られる場合があるといわれています。人によっては、ほとんど気にならずに済む場合も多いです。もともとある程度髪が濃い人では、抜け毛が多少増えても外見上の薄毛には見えない場合が多いからです。もともとだいぶ薄毛が進行していた人では、既存毛の約10%ないし約15%程度が減少すると、若干薄毛が気になる場合もあります。その場合も、既存の毛が全部なくなるわけではありません。しかも、一時的に抜けた髪も、約半年〜1年後には、また以前とほぼ同じような髪が生えてきます。太くて強い髪が抜けたあと髪が生えてこなくなるわけではありません。
ミノキシジルを手術前に使っていると、手術後の一時的な抜け毛が少なくて済む場合があると、言われているようです。実際にはどれほど効果があるのか数値では報告されていませんが、何もしないよりは効果があるだろうと思います。
医師 柳生